今頃韓流とは。

いきなり嵌まったんです。具体的には「主君の太陽」のコン・ヒョジン。

恋のスケッチ~応答せよ1988

どんなドラマなのかまったく知らずに見始めた

「恋のスケッチ~応答せよ1988」、とてもいいです。

 

A 父、母、姉、妹、弟

B 父、母、兄、弟

C 父、母、一人息子

D 母、兄、妹

E 父、一人息子

 

かな?一応主人公的な家族をAとしましょう。

A妹、B弟、C一人息子、D兄、E一人息子が同い年で、

Eの一人息子は囲碁のプロ棋士で高校には行ってない。

A妹は女子高、他の男子3人は男子校、Cの父は同校の

教師。

A姉はソウル大学、日本なら東大だな。

で、学生運動に参加して親を心配させてたけど、

彼氏ができて変わってくる。

その彼氏はD兄で、A妹が好きだった子。

D兄はA妹に勘違いされる言動で意識されてしまうけど、

実はツンデレのA姉が好きだった。A姉は最初は彼氏がいると

言って、相手にしなかったけど結局付き合う。

 

てなこと書いてたらきりがないんですけど、

A姉のツンデレぶりとか、A妹が二人から思われてるとか、

無口な父子のお互いを思う気持ちとかが

うまく描かれてて13話だったかな、私大泣きでした。

基本コメディなんだけど、父、母、友達、家族が

ていねいに描かれてて、それは現実ではほとんどないけど

現実はこれを求めてるというのがよくわかる。

 

なんてこともない、普通の背格好の、普通の見た目の

(むしろあかん部類の)B兄とA妹の友人(こっちも

完全に引き立て役顔の女の子)の恋愛。

これは明らかに、自分のことなんですね、視聴者の。

そこらへんにいもしない美男美女じゃなく、自分だ。

その自分がちゃんとドラマの主人公になって、恋をしてる。

 

けど、恋ってだいたいはするじゃないですか。

美しい恋はドラマの主役にだけ許された特権じゃない。

息子を思う無口な父も、息子が囲碁の天才でものすごい

賞金持って帰ってくるから愛してるんじゃない、

わが子だという一点で愛してる。心の底から心配してる。

 

これもまあ、言い出したらきりがないので一人一人の

ことはやめておきますが、マクチャンドラマと違うのは

人物一人一人がちゃんとわかるように作られてることによって

関係がきちんと描かれ、大した出来事がなくても

(普通に生きてる分には大した出来事はないんだ)

ドラマとして成立・・あ、もしかしてわた鬼とかも

そうなんだろうか??NHKの朝ドラとかも?

 

1988年から89年にかけての韓国。お姉ちゃんは

学生運動に参加し、脱獄囚のことば"有銭無罪・無銭有罪”

なんてのが出てくるけど、話が進むにつれ当時のことを

取り込まなくなってきて、若者たちの恋の話にうつってきてる。

(大人の恋?も一組あるけど)

そうなると1988年でなくてもよくなるわなあ。

 

それと、最初に登場する現代の姿。あれはいらんかったな。

結果が先にわかってて見るのは・・いや、あえて見せてる?

残り5話なんです、今。

A妹とB弟がドラマじゃなく現実につきあうようになる。

今もつきあってるらしいです。

B弟はさほどかっこよくもないと思うけど、30年経っても

一緒にいてたらいいよね。ああ、私にはそれを確認できないか。

 

河島英五の曲で「夕焼け空の彼方」

https://www.joysound.com/web/search/song/499866

というのがあるんですが

在日であった河島英五が書いたこの歌詞には

絶望的な現実と乗り越えられる可能性が込められてる

と思うんです。

このドラマを見ると、当たり前ながら

ここと同じだということを実感でき、

可能性を感じられる。

韓国語をやる意味があるっちゅうもんです。