今頃韓流とは。

いきなり嵌まったんです。具体的には「主君の太陽」のコン・ヒョジン。

こんな終わり方、なんか変じゃない?

注目の「パラサイト 半地下の家族」を見てきた。

今度は大阪梅田の映画館。

なんやねん、老人割引の確認なんか全然する気ないやん。

機械でチケット買うて、時間になったらぞろぞろ入る。

チケットは見せるけど年齢確認は一切なし。

つまり、60歳になってなくてもそこそこ老けてれば

1200円で見られるということです。やってみなはれ。

 

アカデミー賞獲るんじゃないかと言われてる。

私は映画にうといので、過去にアカデミー賞獲った作品を

言えと言われても一つも思い出さない。あ、ラ・ラ・ランドか?

違ってたな。候補止まりか。。。というぐらいうとい。

 

その私が言うから正しいわけがない。

パラサイトはアカデミー賞獲らないと思う。

私は韓国映画ということで見に行ったけど、前評判は知ってたし、

笑えるという噂も流れてきてたし・・・

ところが今日のお客は笑わんのだ。けっこうの入りだったんだけど、

館内爆笑なんてことはなく、局所的にくすくす笑いが起こる程度でした。

私もほとんど笑うことなかった。エクストリーム・ジョブみたいな

アホ映画はけっこう笑えたけどなあ。

確かに、寄生していく運び方とかはある種爽快で

調子の良さというのか、上がっていく過程はほほーっと思えた。

もちろんこれでハッピーエンドなんてことはなくて、どんでん返しが

始まると転げ落ちるように真下まで。これもそれっぽいっちゃあそれっぽい。

 

けどなあ。この映画に韓国の現在を重ねるとか、映すとかなのかなあ。

暴力シーンの描写は、うげっとなる程度には描かれてる。

これ、韓国の現在とは無縁ですよね?わやくちゃで救われないことで

現実を映してるなんてこと、ないですよね?

ま、現実を知ってるわけでもないのであれですけど、突然残虐になった

ような気がして、後味が悪い。

 

ただ一つ、沁みたところがあった。匂い、いや臭いだな。

家族4人には半地下生活でその臭いがしみついてる。

それを嫌う金持ち一家の父を、半地下家族の父(ソン・ガンホ)が

やっちゃうのだ。

”におい”は凶器として使える。この場合は”においがする”の一言で

相手を”やれる”ということだ。

あいつ、くさいぜ。この一言であいつを終わらせることができるのだ。

不潔より清潔がええに決まってるやん。

圧倒的にそうなのだから、抗うのはむだだ。そう、抵抗は無意味だ。

差別の道具として必須アイテムだ。あいつらはにおう。

 

あいつは不潔であり差別されて当然であり人として劣っている。

だからにおうのだ。

 

だから、匂いを買う。臭いを隠すために。

消臭し、除菌し、清潔を保つ。自分は助かりたいから。

そのままの意味で、臭いものには蓋。だって口にしないと口臭が。

自分の中から臭いが出てること、私もあなたも知ってるのだ。