今頃韓流とは。

いきなり嵌まったんです。具体的には「主君の太陽」のコン・ヒョジン。

「ただ君だけ」 言ってみたかったなあ。

映画「ただ君だけ」はソ・ジソブハン・ヒョジュ

タイトル見ただけでわかるラブストーリー。

12年公開というから今から2005年ほど前の作品。

GyaOで見た。前にもGyaOで見る機会があったけど、

あらすじだけ読んで見逃したようだ・・・

 

大体この映画、チャップリンの「街の灯」が元ネタという

大胆な映画だ。触ったらあかんやん、こんな名作。

ヒョジュちゃんはお気に入りの女優さんで、ソ君は

主君の太陽でこれまたお気に入りの男優だ。

ヒョジュちゃん目が見えない、ソ君はボクシングじゃなく

総合格闘技の選手になる。

そのまま街の灯をやるんじゃ芸がない。ここに

いかにも韓流的な?アレンジが。

記憶喪失、交通事故、お互いが意外なところで繋がってる、

もしくは実は血のつながりがある・・・等々、

韓流に限らずある設定ではあるけど、この映画は

ネタばれになるから答えはCMの後にしますが、

途中で人が燃えながら落ちていく場面で、はたと気づいた。

 

こんな常套句が出るぐらいよくあることなんだけど

「このシーン、見てる!」というやつです。

もう半分以上経ってたかな?

 

二人の主役は知ってるし、明らかにあのシーンは記憶にあるのに、

なぜここまで気づかなかった?チャップリンの街の灯と

ほぼ同じ設定だし。あっちの方は何度も見てる。

 

言っておきますがあれ、絶対ハッピーエンドちゃうからね。

淀川長治が(誰か知らんという若者は去れ)ハッピーエンドと

言うたという書き込みを見たけど、それは違うよ。

二人の表情からどうこうと言う前に、

「私のことが好きなのね」というようなセリフの後に

チャップリンが持ってた小さな花、あれを指でつぶして

花びら散らす、そこでこの人はもう前とは違うんだというのが

わかるじゃないですか。わざわざ拾い上げた小さな花を、

なんでつぶしてしまうでしょう、ハッピーエンドなら。

 

余計なことはさておいて。ソ君とヒョジュちゃんの方は

ハッピーエンド風に終わります。後のこと考えたら

ソ君は追われるはずだから、ハッピーとは思えんけどね。

 

なんで犬連れて追わないのとか、匂いで気づかん?とか

あのカメはリリースしたらあかんやんとか色々あるけど、

再会した後からは、私はずっと泣きながら見ておりました。

街の灯は最後の、ほんと最後のシーンだけなんだけど、

こっちは長かったなあ。

 

なんで泣くかというと、秘孔を突かれてるからです。

泣くツボというのが人にはあって、そこを押されたら泣く

というシステムなんです。

年いくと涙腺が緩むというけど、穴の数が増えとんのよ。

もしくは大きくなってる。それだけのこと。

 

名作街の灯に何を足しとんねんと思ったけど、

ソ君にしてみれば闘う理由がただ好きだからというだけでは

なかったということで勘弁してあげる。どうしても闘わないと

いけなかったわけだ。街の灯は闘って負けちゃうけどね。

 

で、結論。韓流お得意の設定のうち、私に用意されてるのは

記憶喪失ということが判明。

絶対一回見てる。そやのに、焼けて落ちる人のとこしか

覚えてないなんて。

好きだから何度も見た!という人は

自分の記憶を一回疑ってみよう。

 

2012年は日本の公開年で

韓国では11年に公開されたようです。時差かな。